ラブホテル裏物語

 


最近読んだ本。

ラブホテル裏物語 -女性従業員が見た「密室の中の愛」-
大月京子(2010)文藝春秋


 

 


世の中からは「若い人」として扱われるけれど、身内からは「意外といい歳」扱いをされ始めた今日この頃。



これまでお付き合いをした男性は皆実家住まい

関係を持った男性という枠に広げると一人暮しもいたけれど、恋人関係でなければ自宅でことに及ぶ流れはほとんどないわけで…



というわけで、あたしは人並みにはラブホテルというものに足を運んだことがあると思います。

土地数は少ないけど、きれい目なところから年代物なところまで幅は広めだと思います(笑)

(余談ですが、先日いったところが久しぶりに天井鏡張りなお部屋でちょっとテンションが上がりました)



さらに元々性風俗に関することには(多分世の中の女子以上に)興味があったので、年齢と経験のわりに耳年増。

しかしながら、当然のように見たことの無い部分もあるわけで…



耳年増の本能がこの本を手に取り、気付いたらレジでお財布を開けたところでした。

また死んだときに家族を困らせる本を購入してしまった〜。



20年近くラブホテルと関わってきた作者が、自身の体験談やこれまで共に働いてきた人々の体験談を語る一冊。

あまり本を読まないあたしでも一気読みができた、喋り口調の文章です。



「あーあるある」

「こんな風にみられてるのか」

と、思い当たるところも多々。



どこまでが真実かはわからないものの

「噂には聞いていたけれど起こり得ることなんだ…」

「●●っていう理由で〜と聞いていたけれど、そんな理由もあるんだな」

と、思わず納得してしまうようなお話も。



レビューなんかをみていると酷評も多いのですが、個人的には満足かなぁ。

ただ、これを読み終えて現代のラブホテル事情ではなく以前のお話をもっと知りたいと思いました。

特に作中にも登場したアベックホテルの時代(第7章ラブホテルの昭和史)。



筆者が母と同世代のようなので、さらに上のこの時代の体験者は祖父母世代なのかなぁ…

きっと「アベックホテルで働いていた」なんて人様に言えない世代なんでしょうけど、どなたかご存命のうちに記し残していただきたい。



死ぬ前にって、なんだか雑な言い方のようですけど、こういうことに限らずもっと色々なひとたちが自身の体験談を残してくれたらいいのになぁと思います。

まぁ世の中探せばたくさんのノンフィクション作品は溢れてるけど、こうした日常を垣間みせるようなものばかりでもないのであまり食指が動かないんです。

そりゃドラマチックな方が面白いだろうが、こういうのんびりした、おばちゃんとかじーさんとかに直接思出話を聞かされているようなやつが読みたい。



ちなみに理想をいえば、直接お話をうかがいたいです。

そう遠くないうちに祖父に「満州にいたころ」の話を聞きにいきたいと思っているのですが、両親の離婚等によって少し疎遠気味なのよね。

早くしないと死にかねないから、あまりモノグサを言わずに会いに行きたいと思います。